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スタッフブログ

世相観⑬

 4月となりました。早いものです。「光陰矢の如し」、どんどんと時が過ぎ去っていきます。あれこれやろうとしては、しおれ、また立ち止まり、事はうまく運ばないことが多い今日この頃です。そして、心を入れ替えては前に進もうとします。失敗の経験があれば、次は少しははかどり、前よりもうまくいく機運が感じられ、やる気と自信が蘇ってきます。この繰り返しですね。これが人生というものでしょう。よいことも、わるいことも、すべて受け入れて、いずれはよいことを多く成していくことができるというものです。

 元号が決まりました。来月から「令和」が用いられます。なかなか大変な作業になったわけですね。国の成すことですから。一般市民からすれば、その作業の大変さは感じることなしに、新元号を使わせていただけるわけですね。この作業に携わることができるのは、一握りの人々なわけですが、使うことができるのはすべての日本人ですので、その一人として喜び・敬意・信頼・希望を持って今後の人生を全うしたいものです。こういう時は、幾分とも新鮮な気持ちと前進の気構えが内心に伝わってくるものです。そして、いろいろなことを大事にしたい気持ちにもなります。

 3月中にも日本の内外に様々な出来事が起こりました。政治的には、「統一地方選(11道府県知事選)の告示」「2019年度予算101兆円が成立~100兆円を超えたのは7年連続で過去最高」、国際的には、「17年2月にマレーシアで起きた金正男氏殺害で殺人罪に問われたインドネシア国籍の女1人を釈放」「ニュージーランドのモスクで銃乱射、50人が死亡」、経済的には、「みずほが6800億円の損失計上を発表」、社会的には、「ゴーン被告が保釈」「江東区のマンションで80歳女性を強殺、3人逮捕」「児童虐待の2018年度の摘発、過去最多の1380件、被害児童は1394人」「杉並区のアパートで32歳女性を殺害、容疑の乳児院同僚の男を逮捕」等々、人間の持つ強欲や身勝手さが感じられます。

 人の相談を誠実に受けたり、カウンセリングを実施している身としては、全面的に自己の内面を表に表すことなく、冷静沈着な判断が求められます。まずはその人の身になって考え、行動することが要求されます。自分はさておき、人を優先させる社会には、上記のような痛ましい犯罪行為は起きないと信じたいと思いますが、生身の人間の成す技ですから、誰かがどこかで制御してあげないと、世の中の統制が取れず、どんどんと崩れていきますね。こういう社会にあっては、相談室の存在も、どこか意義があると思うしだいです。悩み多き人は是非お越しください。そして、肩の荷を下ろしていただきたく思います。

 

世相観⑫

 日本という平和な国、社会、地域に生きている者として、その平和感に浸っているわけにはいかない内外の問題が、多々あります。政治上では、安倍総理が北方領土問題の解決に意欲を燃やしています。領土問題と並行してロシアとの平和条約締結への意欲を強く協調しています。「固有の領土」という概念と「4島返還」がセットになっている感がしますが、どこかで妥協しようとしている感もしなくもありません。国家間の駆け引きがヒシヒシと伝わってきます。

 沖縄県民投票が行われ、辺野古埋め立ての反対が71%を占め、投票資格者総数の4分の一を超えました。普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立ての賛否が問われたわけですが、長い道のりを多額の税金を投じてまで、そして反対派を押し切って進めること、双方とも妥協はしないで、さらに長い年月をかけて戦うこと、どう考えても終着点が見えてきません。日米安保条約がある限り無理ですね。国もここまで推し進めてきて後戻りはできないでしょう。さらに溝が深まる中で埋め立てが強硬に進んでいくことでしょう。この基地をなくして、その代わりの移転はしないことを日米が決定することしか方法はないわけですが、それができない、しないところに沖縄国民の民意をよそに進められていくこと、政治とはこのようなものか・・・とも考えてしまいます。

 もう一つ、厚労省の不適切統計問題で組織的隠ぺい工作はない、と「特別監査委員会」は否定しています。「甚だしい職務怠慢」は当然としても、国家公務員の職務は、国の方針に沿った職務にマッチした職務の推進でなくてはならないわけで、そこには少なからず政治の関与があり得るということは、素人でも直感するところです。一定の範囲や限度を越えてはならない職務という特色から、いろいろな問題や課題が生じてくることでしょう。

 国際的には、米朝首脳再会議がありました。物別れに終わったようです。あくまでも国連決議に沿って、単に経済制裁の解除に惑わされることなく、厳正に世界の脅威を軽減する立場から対処して欲しいものです。日本もそろそろ独自の対処をしていかなくては、特に懸案の拉致問題は時間がありません。日朝会議の行動に移すための組織体と足がかりを結成すべきでしょう。政治的決断と決心が求められます。オリンピックどころではないかもしれません。

 心が研ぎ澄まされる話題もありました。競泳女子の池江選手が、自身の白血病との診断をツイッターで公表したことです。全国から多くのメッセージが寄せられたようですが、「自分に乗り越えられない壁はないと思っています。必ず戻ってきます」とつづっています。これからの選手です。越えられない壁はないでしょう。単なる一言、二言が人の心に感動を呼び起こし、生きる力・意欲を醸し出してくれます。前に進むための決意と準備が求められます。

 当相談室も、前に進むこと、その障害を取り除くこと、いい今日、もう少しいい明日、必ずやいい将来を瞼に焼き付けることをモットーにしています。

                        YKカウンセリング&心理相談室

                              代表 山田 幸一

 

世相観⑪

 新年がスタートし、すでに2月に入り、国内外の事象も急ピッチで結論を急ぐがごとく進んでいる感じを受けます。4月1日には「平成」に代わる新元号が公表されることになっています。待ちどおしいというよりも、一体どんな元号が決定されるのか、興味津々ですね。決して若くはないにしても、新世代をまた生きられる楽しみも、頭のどこか片隅にあることは、確かなことです。事件・事故に限らず、いろいろなことがあるのでしょう。いくら対策を練って対応したとしても、完全にゼロにすることは、不可能なことです。時代は繰り返されるとはいっても、人間社会にとって、不幸なことや、悲しいことは避けていきたいものですが、これとても別な形で再出現してきます。何とも、やりきれない思いですが、仕方のないことと思いながらも、やはり世のため、社会のため、家族のため、人のために努力して不幸にならないように、悲しみに陥らないように心を入れ替えて生きていこうとするのが、人間というものでしょう。そういう意味での、生きていく価値や生きがいが感じ取れたならば、しめたものですね。

 この1月中にも、さまざまな由々しき事が起こっています。政治分野では、「勤労統計の不適切調査の問題で、調査方法に誤りがあったこと(全数調査すべきところ、抽出調査で済ませたこと)」です。国内外に示す日本の基幹統計がお役所によって歪められたことは、日本という国に対して正しい認識がされないことになり、国家公務員の任務・責務を全うしていないことにもなります。要は、規定に従って全数調査をすればよいのであって、また抽出調査をしたのであれば、その復元処理をすればよかったのですが、その認識すらなかったことは、極めて問題視すべきことになるでしょう。

 国際分野では、「韓国の徴用工訴訟で韓国国内にある新日鉄住金の資産差し押さえ」の問題、社会分野では、「東京渋谷区の竹下通りで21歳の男が暴走し、歩行者8人がはねられ負傷した事件」「昨年の7月に大阪堺市であおり運転して男子大学生を死亡させた40歳の男に殺人罪を認定し、懲役16年の判決を言い渡した事件」「少学4年の長女の髪を引っ張り首をつかむなどして暴行(後に死亡)した父親を傷害容疑で逮捕した事件」「昨年の11月から茨木で行方不明になっていた女子大生の遺体を発見し、同市の35歳の男を死体遺棄容疑で逮捕した事件」など、凶悪で悲しい事件が頻発しています。これからの長い人生を奪われてしまった被害者の方々にどう謝まるのでしょうか、謝るだけでは済まされるはずがないわけですから、どう対処するのでしょうか、対処する方法があるのでしょうか、現状では刑に服することしかないのでしょうが、人の生命・身体を汚すことが、どんなに悲惨で残忍で非人間的なことであることを認識できなかったのでしょうか、逮捕された後や裁判上で「反省している」「謝りたい」と言っているのを聞きますが、誰もが聞きたくない言葉でしょうね。困った人間としかいいようがありませんね。どんなことがあっても、やってはいけないことなのですから。

 「人の命は尊いもの」と、いろいろな所で言われています。本当に・・・本当に親身になって考えて行動していかなくてはなりません。事件はすべて「後の祭り・・・」になってしまっています。これではどうしょうもありません。行動する前にストップさせる精神を養っていかなくてはなりません。そのための心身の訓練が必要です。多少のことがあっても、命だけは守られるようにするためには、社会が、周りが防止すること以上に、個人が自分自身の言動に責任を持たなくては、犯罪はいっこうに未然に防止されないことになります。一人ひとりの認識(命の尊さなど)が最も求められています。

 当相談室でも、犯罪被害者や犯罪実行者などの相談やカウンセリングを行い、心のケアをはじめ、認知の歪みを修正し、他人に迷惑をかけない行動に導く継続指導も行っています。どしても自分を抑えられない、すぐ手が(暴力が)出てしまうなどで、お悩みの方はどうぞお越しください。一緒に検討していきたいと思います。

                    YKカウンセリング&心理相談室

                          代表 山田 幸一  

世相観⑩

 新年明けましておめでとうございます。新年は「箱根大学駅伝」を見ることからスタートします。毎年のことになりますので、欠くことができません。若者のハツラツとした、あの走りには、ドキドキ感があります。まさに感動のスタートになります。箱根駅伝も第95回になるということですから、歴史と伝統が感じられます。一位争い、シード権争い、接戦の戦いが垣間見られます。                                                   そういえば思い出すのが、父親の姿です。私の父親は亡くなってすでに、30年を経過していますが、中央大学専門部出身で、箱根駅伝はよくラジオで聞いていたのを思いだします。当時から中央大学は箱根駅伝でも、上位優勝の伝統校でしたから、応援していたのでしょう。山梨県大月市の山間で、半農半公(東京都公務員)の生活をしていましたので、正月の二日、三日は、ラジオを持って畑に出かけて箱根駅伝を聞くのが楽しみであったことでしょう。私も、幼いながらも箱根駅伝のことが頭に焼き付いていたのかもしれません。今は亡き父親を思い出すのも、この新年の箱根駅伝が契機になります。一年のスタートのバネになっていることにもなります。                                    「しかけ」と「バネ」、今年の世の中の中心的原動力になるようにも思います。果たして、今年はどのような世の中になることでしょうか。安定と不安定、発展と停滞の境目で、アップダウンの激しい世の中がスタートするような感じもします。そういう中にあって、一人ひとりが、何を思い、何を感じ、何を目指して、どう行動していけばよいのでしょうか。まだまだ先が見えませんね。最後に「サムウエル・ウルマンの"青春”の詩」を記します。

 「青春、それは人生の一時期のことにあらず。心の在り方をいう。ばらの頬、紅の唇、しなやかなる手足のことにあらず。  確固たる意志、ゆたかなる想像力、たくましき情熱をさす。青春とは、生命という深い泉のほとばしりにほかならぬ。   青春とは、怯懦を斥け、安念を求める心に打ち克つ勇猛心の充実を意味する。それは時に、二十歳の青年以上に、六十歳  の人間にも宿っている。齢を重ねただけで、人は老いない。理想を捨てた時、我らは老いる。歳月は皮膚にしわをきざむ  が、情熱を失えば、たましいにしわが寄る。迷い、恐れ、気おくれこそ、心をいやしめ、精神を芥におとしめる。」

 今年も、迷い、悩み、不安など、問題解決のための糸口を探索し、そのための方策を提示し、行動に結びつけていただければ、幸いです。安心・安全・健康・幸せを、心よりお祈りいたします。

                    YKカウンセリング&心理相談室

                          代表 山田 幸一

世相観⑨

 

 今年も、あとわずかです。あっという間の1年間でした。毎年そう思うのですが、年を重ねたことの結果かもしれません。1つの時代が過ぎ去ろうとしています。そして、新しい時代を迎えようとしています。その大きな移り変わりの中でどう考え、どう受け入れ、どう行動していけばよいのでしょうか。確かに、年を重ねるということは、また、新しい時代を生きられることにもなり、その喜びをしかと肝に銘じ、生きていきたいものです。そして、平成以降に誕生した若者たちにとって、夢と希望のある世の中であってほしいと願いたいと思います。

 さて、相談室の相談も、日常生活のいたるところに存在する問題が多くありました。家族間のトラブル、精神疾患を抱える娘さんとお母様の今後の行く末、暴力の問題、夫婦間のトラブル、少年問題、犯罪問題等々、今何とかしなくては収拾がつかないような事案ばかりでした。時間をかけ、その要因を明確にし、一つひとつ解きほぐしながら、問題解決の方策を一緒に考え、行動していくという地道な方法が是非とも必要になります。それぞれの方の可能性を信じ、カウンセリングの手法を用いて、納得のいく結果を導き出す努力をしてきました。そして、ボランティア精神を大いに発揮し、何事にもとらわれない気持ちを持ち続けることで、当相談室の真価を発揮することができました。

 最後に、家族問題が発生する要因の一つに、家族のチームワーク不足を感じています。この点について、記述したいと思います。

 家族のチームワークは大事です。家族のそれぞれの目標に向かっていくために、一人だけのずばぬけた能力だけではどうにもなりません。家族の一人ひとりが自分のポジションや役割をしっかりと理解し、家族の連携の下で、家族チームワークとして進んでいければ、問題解決は早くなります。また、一人ひとりの個性を生かして、今何をしたらよいのかを相互に考え、行動することが求められるでしょう。自分に足りないところは、家族の誰かから学び取り、家族チームワーク全体で切磋琢磨することが必要と痛感します。そんな家族チームワークが強くなっていくのですね。家族の気持ちを可能な限り一つにして、共に感動し、共に苦労し、共に励まし合い、共に喜べることが、何よりの家族の生きがいにもつながります。新しい年を迎えるに際し、さらに家族チームワークを強化し、家族の期待に応えられるよう願うものです。

 よいお年をお迎えください。当相談室は、来年も進展していきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

                    YKカウンセリング&心理相談室

                          代表 山田 幸一

世相観⑧

 今日は、11月中に起きた事案を二つとりあげ、考えてみます。一つは、自分の役員報酬を実際より50億円余り少なく有価証券報告書に記載したことで、日産会長のゴーン氏が逮捕されたものです。年収が数億円であれば、これは人並みならぬ金額と思うのですが、数十億円というわけですから、いやはや何とも驚きというよりも、唖然とするものがあります。同じ人間でも、こんなにも違ってしまうわけですね。一般人にしてみれば、考えられないことです。それにしても、金欲や権力欲・支配欲の強い人間の仕業であることには、間違いないことです。また、自分さえよければ・・・という自己保身の考え方が背後にもあるのでしょう。また、そういう人間の悪は正当に処罰されなくてはいけませんが、周りの幹部たちにも何も言わせない体質・組織・集団・環境も困ったものですね。誰かがどこかで、勇蛮を持って悪の膿を取り除くことが出来なくては、なりませんね。そういう組織体制ではなかったことも、大きな問題であったということが言えましょう。この件で、西川社長は記者会見で、「長年のゴーン統治の負の側面と言わざるを得ない」と述べています。誰もゴーン氏には、何も言えないでいたのですね。悪いことと感ずいていても、手足が出なかったわけで、みんな自己防衛で身を引いていたのでしょう。支配欲や統治欲の強い人間は、これを幸いにますます悪(不正)を重ねていくのです。負の側面をそのままにせず、組織で早期に対応していかなくてはなりません。そうしないと、いい組織、いい企業は育たないでしょう。いつかは、最大の危機を迎えることになります。そして、取り返しのつかないことにもなります。やはり、トップには、末端で(現場で)まじめに働く社員一人一人を心から尊重し、単に言葉で飾るのではなく身をもって、本気に成長させようという意気込みと人間愛のある人がなって欲しいと痛感します。

 もう一つ、これは事件ではありませんが、大相撲九州場所で初優勝を果たした小結の貴景勝は記者会見で、「最初で最後にならないよう、ますます頑張っていかないといけない。相撲の質を高めて全力を出し切りたい」と抱負を語っています。これからが勝負なんですね。これで終わってしまえば、この優勝は横綱がいない場所であったから、たまたま・・・、等々、言われてしまうでしょう。彼はそれがわかっているのでしょう。最初が肝心、これからも精進して優勝に匹敵するような相撲を取らないといけない、プレッシャーもかかりますが、まだまだ若いのです。彼にはそれができる根性や冷静さ、謙虚さ、素直さがあるわけですから、期待も大きいと思います。初心に戻ってもう一度・・・かなりの勇気と根気が必要になります。しかし、自分が本当に生まれ変わり、今までの自分とは違うウマ味を出し、正々堂々とこの世で、この社会で生き生きと活きていきたいならば、そうする努力が必要になりましょう。過去にとらわれることなく、わだかまりを払拭して、誰をも憎むことなく、自分が折れて相互に話し合う機会を設け、真っ白な自分からやり直す、いいことですね。それができるように、相談室ではお手伝いをしています。

 

世相観⑦

 12月になってしまいました。紅葉の季節も、まもなく終わり冬の装いが到来します。月日の過ぎるのは、実に早いものです。元気になったり落胆したり、そうはうまくはいかないのが、世の常というものです。それでも、また気を入れ替えて前に進もうと努力します。師走を迎えてこの一年の締めくくりをしようと思う気持ちになります。

 この10月中に起こった主な出来事を挙げてみます。政治的には「第4次安倍改造内閣の成立、諸費税率10%来年10月1日に実施を表明」、国際的には「サウジの記者 計画的に殺害、ノーベル平和賞 性暴力被害救済の2人に、韓国人徴用工訴訟新日鉄住金に賠償判決が確定」、経済的には「トヨタ自動車・ソフトバンクが共同出資で新会社を提携設立、経団連が就活ルールを撤廃」、社会的には「築地から豊洲に移転 築地は83年の歴史に幕を下ろした、シリアで行方不明になっていた安田さん解放」等々、実にさまざまな事件・事象が頻繁に発生して、日本国内・世界の情勢が緊迫しています。人間の営みは、いい方向に行こうと思いきや、逆の方向に行ってしまう嫌いがあります。なかなか難しいものです。賛成派と反対派の意見の応酬が渦巻き、収拾が出来なくなります。何が良くて、何が悪いのか、その判断に苦しみます。

 本日の朝の付近散策で次の言葉を思い浮かべながら、若干の汗をかきました。

 「争いを避けるために相手の気持ちに少しでも配慮すれば、危機的状況は避けられるものである」

 カウンセリングや各種相談内容も、その根源は人と人の争い、偏見、恨みつらみ、不平不満、自己嫌悪、自意識過剰、見栄っ張り、過去へのこだわり、将来への不安、自己勝手、自己中心的、精神的暴力、虐待等々が絡み合い、その複雑な糸をほぐす大変さがあります。気づきと実践・行動の繰り返しで対応することができますが、それで不可能ならば、医療や福祉サービスを駆使し、幾分とも生活のしやすさを垣間見ることができます。「人への配慮」、簡単なようで、なかなか難しいものです。その気持ちをどうやって醸し出してゆくか・・・人それぞれの生き方にかかわってくるもので、あえて肝に銘じる言葉としたいと念じます。

 

 

世相観⑥

 大阪府富田林署に拘留されていた30歳の男が8月12日に逃走した事件で、9月29日、山口県警は男を窃盗容疑で現行犯逮捕し、大阪府警は加重逃走容疑で再逮捕しました(30日)。本当によかったですね。これも、市民の協力なしでは逮捕できなかった事案でした。警察と市民が一体となり、相互協力体制を構築することで、社会の平和と安全が守られていくのですね。それにしても、若い彼の今後の人生は、刑務所生活で一生を終えるのでしょうか。それとも、更生して社会の一員となり、まっとうな人生を歩むことができるのでしょうか。彼一人では不可能でしょうが、周りの善良な人々の協力や惜しみない支援が期待されるのでしょうか。彼がどうしたいのか、どうすべきなのか、真摯に真剣に反省を重ね、自己開示することで、周囲の人々を納得させることができるのでしょうか。そうあってほしい訳ですが、彼にも家族や親族がいることでしょう。そういう方々に何を語ることができるのでしょうか。今回の事案で、何が彼を窮地に追い込んだのでしょうか。彼にしかわからないことですが、しっかりと真実を自白し、更生の道を歩んでいくことを願ってやみません。

 9月19日、仙台市の交番で、当直勤務中の33歳の巡査長が21歳の男子大学生に刃物で刺され死亡しました。別室にいた巡査部長が拳銃を3発発射し、大学生も死亡しました。大学生は落とし物を届けに来たなどと訪れ、両警察官が対応したようですが、何ゆえに交番の警察官を襲ったのでしょうか。そして、何をしたかったのでしょうか。拳銃を奪取し、自殺でもしたかったのでしょうか。この警察官に個人的な恨みなど、なかったものと察します。こういう事件では、往々にして「自暴自棄」という言葉が当てはまります。自己のどうすることもできない(就活・就職・人間関係・恋人に振られた・親との関係・・・)ことへのはけ口を、他人に転嫁するか、自己犠牲にするか、ということになります。彼は、拳銃を奪うことが目的ではなかったかと思います。その拳銃で一般市民を襲うことではなく、自己犠牲(自殺)に使用するためであったかもしれません。警察官の拳銃は、易々と奪うことができるものではありません。格闘があったものと思います。その際に彼は持っていたいたナイフで刺したようです。ナイフや拳銃に異常な興味があったのかもしれません。彼を怯えさせていたものは何であったのでしょうか。社会そのものであったのでしょうか。そこには、精神的な病が潜んでいたといえます。正常な判断もできず、事の善悪も判断できないような精神状態が垣間見られます。何かに、追い詰められていたに違いありません。それが何であったのか・・・今後の自供に注目したいと思います。それにしても、犠牲となった警察官やその家族がお気の毒です。ご冥福をお祈りいたします。最後に、彼には話を聞いてくれる友人や知人がいなかったのでしょうか。一人でも、いたならば事は違っていたことでしょう。非常に残念でなりません。人間、だれしもうまく事が運ばないで、悩んだり、不安を抱くことがあります。そういう時に、必要なのが友人です。親しい、自己の内をわかってくれる人がいれば、救われます。何かがあっても(起っても)、大事には至らなくてすむことになります。取り返しのつかないことにならないよう、日々の自己や生活そのものを見つめなおす努力を惜しんではならないでしょう。今日一日、いい日でありますように!

世相観⑤

 やっと秋ばんできました。本当に今年の夏は暑かったというのが正直なところです。もう大丈夫でしょう。気温の高低はあっても、そう暑さが長引くものではありません。静かにゆったりと秋の夜長を楽しめるのも、もう少しです。今年の夏は「忍」の一字が似合いそうです。

 8月中の出来事、2つを提示したいと思います。一つは、「拘留中の容疑者が逃走」した事案です。大阪府富田林市の府警富田林署で、強盗致傷、強制性交罪などで起訴され、拘留中であった30歳の男が逃走し、未だに発見・検挙に至っていない状況です。逃走できたのは、弁護士との接見後に看守が監視を怠ったことが原因のようです。署の監視体制のお粗末さや看守個人の甘さや軽率さ、また組織の申送りや、きめ細かい署員同士の共有のなさが原因になるでしょう。それにしても、今どこで何をしているのでしょうか。一般市民のなかで平然と生活しているのでしょうか。それとも、どこか空き家等で外にも出ずにじっとたたずんでいるのでしょうか。衣食住は、着替えや銭湯や日常生活は、どうしているのでしょうか。もう1カ月以上が経過しています。市民の関心も薄れ、道程で彼にすれ違ったとしても、容疑者とは察知できなくなっているかもしれません。この間、窃盗等の行為が頻繁にあったことも想定されます。一般市民に混じってしまえば、彼も普通の市民になりきれるかもしれません。次の犯罪を引き起こし、市民を巻き沿いにしなければいいが・・・と、危惧します。警察の厳戒検挙体制をかいくぐって逃走している彼は、やはりしたたかとしかいいようがありません。警察の継続捜査や市民の通報協力によって、一日も早く検挙されることを願ってやみません。

 二つは、大変喜ばしいお話であると同時に、なかなか、まねのできないことです。山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳男児を、その3日後に、大分県から探しにかけつけた高齢の男性が山名で発見したというものです。わずか数日で発見できたわけですから、その勘の鋭さと幾多の経験に誰しもが感服したことでしょう。警察の捜索隊でも発見できなかったわけですから、ボランティア活動といえども、大変な活躍をし、表彰に値するものでした。時間と労力、気力・体力を男児の発見に投入しようとしたことだけでも、この男性のよき人生を物語っています。好き嫌いで、できるものではありません。人助けの精神そのものに、見習うものがあります。それにしても、2歳の男児が一人で夜の山中をさまよって、無事であったことは、この子の生命力の強さにも驚かされます。この事案の双方からも、生きていく何かを感じ取ることができます。本当にいい話と、これからも伝えられていくことでしょう。

 7月、8月は所用のため、相談室での相談受理はご遠慮させていただきました。その代わりに、電話相談やメール相談で対応し、事なきを得ました。ありがとうございました。涼しくなりましたし、また相談室での相談受理も再開していますので、気軽においでください。早期相談で早めの対応を願っています。

世相観④

 猛暑・酷暑で大変な気候でした。8月の半ばになり、暑さは少しは和らぎましたが、まだまだ油断はできない状況です。

 7月中にも、いろいろな事象が起こり、世の中なかなかいい方向には進んでいないのでは・・・と、疑念を持ってしまいます。いくつか取り上げてみますと、

・文科省の2幹部を汚職で逮捕(文科省の私大支援事業を巡り、東京医科大学に便宜を図る見返りに息子を同大に合格させてもらった・・・)

 まだ、こんな汚職をしている官僚がいるとは、驚きですね。また、大学のトップが隠密裏にやっていることは、教育の名を口実に社会悪を蔓延させているわけで、教育者としてはあるまじき行為ですね。こういうことは、してはいけないと毅然とした態度で対応できる幹部・トップであってほしいものです。

・オウム13名の死刑執行(オウム真理教事件に関与した教祖の松本死刑囚らを死刑執行)

 この3週間で13名の死刑が執行されるのは戦後最大級の規模という。この事件では29名

が犠牲となり、6500超が負傷を負った。優秀な人間をそこまで悪の行為者に仕立て上げた教祖とは、また教祖に信奉した若き彼らの心情はいかなるものであったか、さらには何が彼らをそこまでさせたのか・・・、いまだに明らかになっていないところが、奇妙でもあり人間心理の複雑さでもある気がします。

・西日本豪雨、死者200名超(広島・岡山・愛媛など11府県に大雨特別警報が発令、西日本に記録的豪雨が襲い、激甚災害に指定された)

 自然災害も年とともに広域・最悪になっています。自然の脅威には100%勝ち目がないでしょう。いかに被害を最小限度に食い止めるか、人間の英知にかかっているといえます。災害は、いつ、どこからやってくるかは、想像に絶するものがあります。少なくとも、死に至らない方策を個人も、社会も、国も今以上に考えて早期に対応していくのが得策でしょう。

・その他、横浜市の病院で入院中の男性2名が中毒死した事件で、当時勤務していた看護師を殺人容疑で逮捕)

 看護師といえば、人の命を率先してまもり、人権を擁護する立場の専門職のはずなのに・・・何が彼女を狂わせてしまったのか、職務放棄とはいっても、命を奪うその心情を理解するのに苦しみます。通常ではない心理が強度に作用し、そこから逃れたい一心であったとすれば、もはや看護師としての責務は果たせなかったといえましょう。それにしても、病院の誰かがストップさせることができなかったのでしょうか。

 いやはや、いろいろなことが起こります。真新しいことばかりではなく、またか・・・という事案も多いわけです。誰かが何処かで、セイブさせるストッパーが求められます。各所の専門職に期待をせざるを得ません。人間を狂わせてしまう根源を断ち切るか、軌道修正させるか・・・気づきの習得や訓練の必要性を感じる今日この頃です。

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