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スタッフブログ

当相談室の経緯⑬

ボランティア活動への誘い~だれでもできる、生きがいボランティア活動

 今回からは、自身の著書でもある(「ボランティア活動への誘い」2004.新生出版)からの抜粋を提示したいと思います。さまざまなボランティア活動がいたるところで実践され、この活動も一般化されています。私自身も本業のかたわらで、自分のできることをボランティアと称して実施してきています。この本のなかでは、ちょうど10年間続いて実践してきた”介助ボランティア”と、それにあわせて”ドイツでの介助ボランティア”を紹介しています。

 「多くの選択肢のなかにボランティア活動がある。特に阪神大震災を契機として、ボランティア活動の現実的意義と目的が叫ばれ、地域の自主的援助活動の一環として、重要な位置を占めて久しい。何も肩ぐるしいものではなく、人間として心底から湧き出る自然の発露(親切心)に過ぎない。しかも、大抵の苦労はどんなことでも付きまとうと言えども、この経験は大いに意義のあるものであることが自他ともに感じられる。」

 「10年間の私のボランティア活動も、さまざまなものが展開された。主として仕事が終わった、まだ時間的にも体力的にも余裕のある夕刻や土・日曜日をフルに活用しては、あちこちと走り回ってきたものである。今顧みれば、体力、気力、人への思い、役立とうという熱意、社会への強烈なアクションの連続であった。そのような目まぐるしくも、一種の充実した生活のなかで、10年もの長きに渡って継続し続けてきたものがある。身体的ハンディキャップを持っている人への介助ボランティアである。」

 「ボランティア活動は自主的に実践するものである。人から強制されて行うものではない。自分の熱意に従って、自分に合ったものを少しずつ、焦らずこつこつと自分のために行うものである。それが結果的に人のためになるものである。しかし、結果を得るために焦ってはならない。いかに継続するかが大事になってくる」

 「自分なりのボランティア活動を真摯に地道に展開し、現在のせせこましい生活のなかに、少しでもゆとりと活気をもたらし、見ず知らずの人と共に生きていることの喜びを体感したいものである。」

 上記は著書の”まえがき”の一部です。これからは、具体的な内容に入り、再考していきたいと思います。また、当相談室はボランティア活動の一環として実践していることも付け加えておきます。

 

当相談室の経緯⑫

~依存症からの回復過程より~

 依存の問題(アルコールや他の薬物など)には難しいものがあります。当相談室でも、この問題の相談を受理し、対処の方向性を示しています。依存の問題は、単に本人だけの問題ではなく、本人を取り巻く身体的・精神的・心理的側面や家族的・環境的・社会的側面に至るまでの困難な問題を含めてトータルな支援方法を考え、実践していくことが必要です。また、本人を支援する社会的資源不足や本人自身の否認の問題、高齢化や重篤化の問題、アルコールや薬物の併用化の問題などが回復をさらに困難にしていることも見逃せません。

 その意味では、回復するための絶対的条件は、依存から脱却すること(依存を絶つこと、断酒・断薬)にあるとはいえ、本人の回復へのサポート方法も多様性を帯び、個々人の課題も山積している現状があります。

 私はかつて生活保護法に基づくアルコール依存症リハビリ施設に勤務し、2003年1月から1ヶ月あまり、アメリカ・カリフォルニア州ランチョ・ミラージに位置するベティ・フォード・センター(BFC=アイゼンハワー医療センター内の薬物依存症専門治療センター)でPIRプログラム(外部専門家実習プログラム)の研修を受けてきています。このプログラムには、入院患者プログラムと家族プログラムの二つがあり、両プログラムに参加しました。日課には、運動を含めた各種セラピー・ミーティング・講義・実習活動などがあり、個々人に合ったプログラムが用意されていました。そして私を含めて3人(メキシコのソーシャルワーカー、アメリカの医学生)の実習生には、スーパーバイザーがついてくださり、厳しい毎日の振り返りが功を奏しました。

 今でも、この海外研修は相談を受けるにあたって大いに役立っていることは、言うまでもありません。ここで、当相談室の経験から回復への提言をします。

「自助グループの活用=人の体験を聞くこと=自分の体験を語ること=グループセラピーの大切さ」、「回復を信じ謙虚な気持ちで歩むこと」、「スポンサー=回復のステージにいる人=話し、助けを求めることの大切さ」、「回復に役立つ本を読むことの大切さ」、「毎日、日誌をつけることの大切さ」、「自己の振り返りと気づきの大切さ」などです。

 回復には時間がかかります。本人や家族の方にも回復を信じていただき、双方の言い分をよく傾聴しながら、本人に合ったアドバスを進めてまいります。

 

当相談室の経緯⑪

 当相談室のカウンセリングや各種相談受理の基本を述べておきたいと思います。   

 そもそもがボランティア精神でスタートし、問題を誠心誠意、吟味し、その解決に導いていくための方法を一緒に考えてきています。今抱えている問題が、明日からの生活において、即効果が現れる様な問題対応・問題解決型のカウンセリングと相談を基本に沿えています。

 問題の根源はご本人のみにあるのではなく、個人を取り巻く環境、さらに個人と社会環境の相互影響関係の良否にあると考え、総合的な観点から問題を俯瞰的に眺めていきます。

 時間をかけ、長い目で自分自身を見つめていく心構えと謙虚な気持ちを育てていきます。相談すれば必ずその結果が見出され、広い視野からのものの考え方への気づきが発見できるような柔軟で現実的なカウンセリングを提供しています。

 その際には、プライバシーに十分配慮し、その厳守に努めていきますので、ご安心できます。事後のアフターケアにも万全を期しています。

 相談室は憩いの場、心地よい居場所、語らいの場としての機能をもたらします。そして、安心・安全・安定・信用・信頼をモットーにしていきます。

 問題発見の際はスピーディーに、繊細なセンスを持って、ワイドアイを心がけ、全体を見渡します。

 声無き時代に対応し、声無き声に耳を傾け、声無きを聴き、形無きを見ることに懸命になることで、問題の所在が明らかになります。

 

 

 

当相談室の経緯⑩

~幼児虐待における日本のしつけは如何に~

 児童虐待が益々増えている現状は、厚労省の統計を見ても明らかです。そういう中で、特に虐待者である母親へのケアや被虐待者である子どもの心の傷を癒していくための支援が求められます。また、ケアや支援の必要性が叫ばれてはいるものの、その中心的役割を担っている児童相談所のみでは対応しきれていない現状があり、専門医療機関や保健所、行政、さらにはカウンセリングや地域社会の協力や連携が欠かせません。

 かつては、日本のよき伝統的育児法が脚光を浴びていたと思いますが、今では親の個人的問題やエゴで子どもを振り回す「しつけと称した行為」が虐待へと拍車をかけている点は見逃せません。また、親の育児の自信のなさによって、育児ノイローゼになってしまう社会環境があることにも注目したいと思います。本来、”しつけ”は社会で健康に生きていくための諸々の育成行為と思われますが、どうもこの点のサポート体制が親や地域でも脆弱になっているとも感じられます。

 「子どもしかるな、来た道じゃ」という格言どおり、どんな子どもでも、いくつになってもかわいいものです。しかも、子育ては一生涯のものです。ですから、家庭では「子どもに無条件の愛を捧げること」「許すこと」「理解すること」「受け入れること」「聞く姿勢」「命を大切にする心の育成」「叱責よりも肯定的姿勢」「思いやりの心」「社会的ルールの涵養」などが基本になって、自分の過去を振り返り、虐待に陥る自分に気づくことから癒しが始まると思われます。

 当相談室では、「虐待=暴力」と「しつけ」の明確な区別ができる相談を通してカウンセリングを実施し、虐待に関する情報を周知して自己を見つめ直す作業を繰り返していきます。

 

当相談室の経緯⑨

「少年犯罪・非行とカウンセリングの実際」

 最近の少年犯罪は、親から見て自分の子供は勉強ができるから悪い風には育たないとか、あまり柄のよくない友達がいるから不安・・・という単純なものではなくなっています。「腹が立った」「誰でもよかった」「苦しがるのを見るのが快感だった」「面白半分のノリでやった」など、動機が多種に及んでいます。実際、親に悩みを打ち明けない子供が多いことも問題を複雑化していますが、さりとて話せる友達もいない現実があります。

 ただし、犯罪や非行に走る前兆や何らかのシグナルが見え隠れしているので、それをいかに察知し、道を外さないかにかかっていると、いえましょう。

 その意味でも、多様化する少年犯罪や非行を取り巻く背景には、理解しがたいものがありますが、あえて彼らのなかに踏み込んで真摯に向き合うことによって、「彼らには彼らなりの道理があること」「彼らは彼らなりに精一杯生きようとしていること」「彼らのシグナルを察知して欲しいと思っていること」などが垣間見られるのです。

 そのような彼らの特徴としては、「自己評価の低さ」があげられます。その気持ちをしっかりと受け止めなければ、さらに犯罪や非行に移行してしまいます。そうした危険信号に気づくことで、少年自身の自己評価を高めていくカウンセリングが必要になってきます。

 そんな時は、少年を支えながら本人や家族を守るお手伝いが必要です。少年犯罪にかかわった経験を活かして、さまざまな問題を親切・丁寧に解きほぐす努力が、彼らを正道に導く源となるでしょう。

当相談室の経緯⑧

増えるストーカー犯罪とDVとの共通点~現代人の病理か、しかし犯罪は犯罪として・・・~

 今までストーカーの問題をさまざまな角度から考えてきました。ストーカーの本質が明確化され、犯罪であるという視点が垣間見られたことと思います。

 昨年3月には、前年1年間に把握されたストーカー被害に関する統計が警察庁から出されました。2万2823件で過去3年連続最多、被害者の9割が女性、加害者と被害者との関係は、「交際相手(51%)」、「知人・友人(11.4%)」、警察による摘発件数は2473件(逮捕は2242件)、ストーカー規制法による摘発は613件(警告3171件、禁止命令149件)などでした。

 ストーカーの問題は、抑制力が効かない(止められない)現代人の心の問題でもあり、その限界域を乗り越えて止める(収まる)ことを知らない病理の問題(犯罪問題)にもなっています。しかし、誰かがどこかで適切に介入することによって未然に防止できる事象でもあるのです。この点は、DV(ドメスティック・バイオレンス・家庭内暴力)の問題にも直結しており、ストーカー問題と共通点が見出せます。身体的暴力に限らず、相手の思考や行動をも萎縮させてしまうほどの心理的暴力を伴い、相手の人権すら侵害してしまいます。これも明確に犯罪に相当します。

 これらのことを総合的に踏まえて考えてみると、交際相手の選定や別れ際の問題、問題が発生した際の対処法としては、「自分のみで解決しないこと」「早めに誰か適切な人に相談すること」が基本的な考え方になります。犯罪には厳として対処することが必要です。皆様が毎日を安全に安心して、しかも健康に過ごせることを心から願います。

当相談室の経緯⑦

~依存症と家族カウンセリング~

 依存症には、さまざまな態様があります。アルコールや薬物、ニコチン、ギャンブル依存等です。共通するのは、異常なこだわりから自己コントロールができなくなり、自分の力では止められないということです。そして依存に陥るパターンとしては、偏った価値観や思考へと過剰反応してしまうことです。そこには虚しさや寂しさ・不安等から脱却を図ろうとする心理状態があります。

 さらに、依存が依存を形成して、他の依存へと移行してしまうパターンが見受けられます。これは「クロス・アディクション」といわれ、アルコールから薬物へ、アルコールからギャンブルへと次々に依存に拍車がかかりますので、早めの対応が望まれます。

 依存症は、進行性の病ともいわれます。対象へのこだわりや囚われによって、致命的な価値観等の逆転現象が起こります。アルコールでいえば、「アルコールさえあれば死んでも本望」という価値観の逆転が生まれます。その結果、生活のアンバランスや心身への悪影響、生活の破綻、最後は死に至ることにもなりかねません。各種依存症から脱却する基本的方法は、依存症を認めること、そこから脱却できることを信じること、そして脱却方法を忠実に・謙虚に実行することにあります。こういったさまざまな依存症は、当の本人の問題に終始するのではなく、家族全体の問題にも広がっていきますので親身な相談が欠かせません。またその方法は、個人差がありますので、早めに相談することが肝要です。どうもおかしい・・・と思ったならば、まずは相談室の門をたたくことをお勧めます。

 当相談室も、依存症に悩む人への支援を行っています。

 

当相談室の経緯⑥

 「住まいの防犯対策」の甘さにつけ込むストーカーに要注意!

 特に女性の日常生活を脅かす事案では、「電車内での痴漢行為」「盗撮行為」「女性を狙ったひったくり・すり行為」などが頻発しています。どの場合も、訴える姿勢、敢然とした態度、第三者の手助けを求めることが必要です。また、「一人暮らしの女性を狙った犯罪」も多く、この場合は「住まいの防犯対策」の甘さにストーカーがつけ込むことがあります。

 事件捜査を担当していた頃の事案です。「20歳代の男、出勤途中にある女性に興味をもった。通勤経路は途中まで一緒で、後をつけ、一人暮らしで、アパート1階に居住していることを確認した。男はお風呂場の「のぞき」からはじめ、盗撮に気づかれて逃走するも、女性は通報しなかった。次に男は、手紙による脅迫行為をはじめた。「裸の写真を撮った」「いつもおまえを見張っている」「警察に届けたらただではすまないぞ」という記載があり、女性は一人で悩んだ。その後、運悪くある日、女性はドアの鍵をかけ忘れ、この男が侵入、忍んでいるところに女性が帰宅、手足を縛られ、強要された事件」でした。110番通報が入った6ヶ月後に「似顔絵に似ている男が現場付近をウロウロしている」との通報があり、現場に急行、職務質問、任意同行、男は犯行を自供、逮捕状請求、逮捕に至ったものでした。

 確実な施錠、表札は一人でも家族の連名で、女性物の物干しには注意を、すばやい110番通報などで、自己の身の安全を守る習慣をつけておくことが肝要です。

当相談室の経緯⑤

 ストーカーといっても、普段は普通の何ら変哲のない人、仕事もできて周囲の評判も悪くはない、「まさかあの人が・・・」と、驚くこともしばしばです。私の刑事経験や犯罪捜査の経験からストーカー化する人の特徴を述べてみましょう。

 ①相手の話より自分のことを優先して話したがる人②集団に馴染めず、一人でいることを好む傾向がある人③怒りだすと異様に変化し、止まらない人④メカに異常な関心を持つ人⑤愛情に飢えて、どこまでも追い求めようとする人⑥相手を試すような言動をする人⑦感情の起伏が激しい人⑧人付き合いが長続きしない人

 一方、ストーカーに狙われやすい人にも以下のような共通点があります。

 ①従順でやさしく、人がいい人②気が弱そうな人③おっとり型でペースが遅い人④怒らず我慢強い人⑤あれこれ言わない人⑥おとなしく何でも同調する人⑦優柔不断な人⑧きっぱりと断れない人・・・つまり、おとなしくずるずると我慢して引き下がる人が狙われやすいということになります。

 もっとも、以上の人のすべてが該当するのではなく、そのような傾向があるということです。ですから対策としては、曖昧ではなくはっきりと拒否の態度を示し自衛すること、すぐ誰かに相談し、警察にも届け出て外部の助けをかりることです。現時点の救済方法は、ストーカー規制法や公私の相談所(センター)になりますが、今後は加害者の治療やカウンセリングが求められていきます。まだまだこの種のリスクはいっぱいなので、日ごろからストーカー問題に関心を持ち、被害に遭う前の対処法を周囲の人と話し合っておく必要があります。そこに専門家が介在すれば、なおよいと思います。

 

当相談室の経緯④

 当相談室では、過去の豊富な経験・知識・スキルを活かして悩める方を解決へと導いてきています。2000年にストーカー規制法が制定され、今日までその改正も行われていますが、被害は後を絶ちません。そして、最悪の殺傷事件にまでに至る事案が多くなっています。自己の身の安全を守るためにはどうすればよいのでしょうか。

 ストーカーの発端に多いのが、”つきまとい”です。後々の証拠固めのために、その日時・場所・相手の身なりや相応年齢・体格・その他の特徴など、気づいたことはメモしておきましょう。これを基に警察への相談や訴え出の体勢作りをしておく必要が出てきます。記録などがないと致命的です。また、放っておいたり、一人で解決しようとするのは避けることです。民間の相談室や被害者支援団体などに相談した上で警察に赴くのが賢明です。

 個人的に”止めてほしい・・・”と伝えても止めない(止められない)のがストーカーの本質だからです。日常的にも注意することがあります。何もなければ、それほど神経質になる必要はないのですが、”ちょっとおかしい”と感づいたならば、「自分の氏名・住所・電話番号などが記載されているものは裁断するなりして廃棄すること」「執拗な無言電話には一切関与しないこと」「暗がりの一人歩きは禁物、何かあれば即座に民家や公共施設・お店に飛び込むこと」です。

 さらに、防犯グッズの所持などは、基本的な自衛手段になるでしょう。この点は、家族内で相談しておいて欲しい点です。最小限の行為でも未然防止が可能になります。時には最悪の事態発生を想定しながら、日常生活の防犯チェックをしてみるとよいでしょう。

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