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世相観⑥
大阪府富田林署に拘留されていた30歳の男が8月12日に逃走した事件で、9月29日、山口県警は男を窃盗容疑で現行犯逮捕し、大阪府警は加重逃走容疑で再逮捕しました(30日)。本当によかったですね。これも、市民の協力なしでは逮捕できなかった事案でした。警察と市民が一体となり、相互協力体制を構築することで、社会の平和と安全が守られていくのですね。それにしても、若い彼の今後の人生は、刑務所生活で一生を終えるのでしょうか。それとも、更生して社会の一員となり、まっとうな人生を歩むことができるのでしょうか。彼一人では不可能でしょうが、周りの善良な人々の協力や惜しみない支援が期待されるのでしょうか。彼がどうしたいのか、どうすべきなのか、真摯に真剣に反省を重ね、自己開示することで、周囲の人々を納得させることができるのでしょうか。そうあってほしい訳ですが、彼にも家族や親族がいることでしょう。そういう方々に何を語ることができるのでしょうか。今回の事案で、何が彼を窮地に追い込んだのでしょうか。彼にしかわからないことですが、しっかりと真実を自白し、更生の道を歩んでいくことを願ってやみません。
9月19日、仙台市の交番で、当直勤務中の33歳の巡査長が21歳の男子大学生に刃物で刺され死亡しました。別室にいた巡査部長が拳銃を3発発射し、大学生も死亡しました。大学生は落とし物を届けに来たなどと訪れ、両警察官が対応したようですが、何ゆえに交番の警察官を襲ったのでしょうか。そして、何をしたかったのでしょうか。拳銃を奪取し、自殺でもしたかったのでしょうか。この警察官に個人的な恨みなど、なかったものと察します。こういう事件では、往々にして「自暴自棄」という言葉が当てはまります。自己のどうすることもできない(就活・就職・人間関係・恋人に振られた・親との関係・・・)ことへのはけ口を、他人に転嫁するか、自己犠牲にするか、ということになります。彼は、拳銃を奪うことが目的ではなかったかと思います。その拳銃で一般市民を襲うことではなく、自己犠牲(自殺)に使用するためであったかもしれません。警察官の拳銃は、易々と奪うことができるものではありません。格闘があったものと思います。その際に彼は持っていたいたナイフで刺したようです。ナイフや拳銃に異常な興味があったのかもしれません。彼を怯えさせていたものは何であったのでしょうか。社会そのものであったのでしょうか。そこには、精神的な病が潜んでいたといえます。正常な判断もできず、事の善悪も判断できないような精神状態が垣間見られます。何かに、追い詰められていたに違いありません。それが何であったのか・・・今後の自供に注目したいと思います。それにしても、犠牲となった警察官やその家族がお気の毒です。ご冥福をお祈りいたします。最後に、彼には話を聞いてくれる友人や知人がいなかったのでしょうか。一人でも、いたならば事は違っていたことでしょう。非常に残念でなりません。人間、だれしもうまく事が運ばないで、悩んだり、不安を抱くことがあります。そういう時に、必要なのが友人です。親しい、自己の内をわかってくれる人がいれば、救われます。何かがあっても(起っても)、大事には至らなくてすむことになります。取り返しのつかないことにならないよう、日々の自己や生活そのものを見つめなおす努力を惜しんではならないでしょう。今日一日、いい日でありますように!
世相観⑤
やっと秋ばんできました。本当に今年の夏は暑かったというのが正直なところです。もう大丈夫でしょう。気温の高低はあっても、そう暑さが長引くものではありません。静かにゆったりと秋の夜長を楽しめるのも、もう少しです。今年の夏は「忍」の一字が似合いそうです。
8月中の出来事、2つを提示したいと思います。一つは、「拘留中の容疑者が逃走」した事案です。大阪府富田林市の府警富田林署で、強盗致傷、強制性交罪などで起訴され、拘留中であった30歳の男が逃走し、未だに発見・検挙に至っていない状況です。逃走できたのは、弁護士との接見後に看守が監視を怠ったことが原因のようです。署の監視体制のお粗末さや看守個人の甘さや軽率さ、また組織の申送りや、きめ細かい署員同士の共有のなさが原因になるでしょう。それにしても、今どこで何をしているのでしょうか。一般市民のなかで平然と生活しているのでしょうか。それとも、どこか空き家等で外にも出ずにじっとたたずんでいるのでしょうか。衣食住は、着替えや銭湯や日常生活は、どうしているのでしょうか。もう1カ月以上が経過しています。市民の関心も薄れ、道程で彼にすれ違ったとしても、容疑者とは察知できなくなっているかもしれません。この間、窃盗等の行為が頻繁にあったことも想定されます。一般市民に混じってしまえば、彼も普通の市民になりきれるかもしれません。次の犯罪を引き起こし、市民を巻き沿いにしなければいいが・・・と、危惧します。警察の厳戒検挙体制をかいくぐって逃走している彼は、やはりしたたかとしかいいようがありません。警察の継続捜査や市民の通報協力によって、一日も早く検挙されることを願ってやみません。
二つは、大変喜ばしいお話であると同時に、なかなか、まねのできないことです。山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳男児を、その3日後に、大分県から探しにかけつけた高齢の男性が山名で発見したというものです。わずか数日で発見できたわけですから、その勘の鋭さと幾多の経験に誰しもが感服したことでしょう。警察の捜索隊でも発見できなかったわけですから、ボランティア活動といえども、大変な活躍をし、表彰に値するものでした。時間と労力、気力・体力を男児の発見に投入しようとしたことだけでも、この男性のよき人生を物語っています。好き嫌いで、できるものではありません。人助けの精神そのものに、見習うものがあります。それにしても、2歳の男児が一人で夜の山中をさまよって、無事であったことは、この子の生命力の強さにも驚かされます。この事案の双方からも、生きていく何かを感じ取ることができます。本当にいい話と、これからも伝えられていくことでしょう。
7月、8月は所用のため、相談室での相談受理はご遠慮させていただきました。その代わりに、電話相談やメール相談で対応し、事なきを得ました。ありがとうございました。涼しくなりましたし、また相談室での相談受理も再開していますので、気軽においでください。早期相談で早めの対応を願っています。
世相観④
猛暑・酷暑で大変な気候でした。8月の半ばになり、暑さは少しは和らぎましたが、まだまだ油断はできない状況です。
7月中にも、いろいろな事象が起こり、世の中なかなかいい方向には進んでいないのでは・・・と、疑念を持ってしまいます。いくつか取り上げてみますと、
・文科省の2幹部を汚職で逮捕(文科省の私大支援事業を巡り、東京医科大学に便宜を図る見返りに息子を同大に合格させてもらった・・・)
まだ、こんな汚職をしている官僚がいるとは、驚きですね。また、大学のトップが隠密裏にやっていることは、教育の名を口実に社会悪を蔓延させているわけで、教育者としてはあるまじき行為ですね。こういうことは、してはいけないと毅然とした態度で対応できる幹部・トップであってほしいものです。
・オウム13名の死刑執行(オウム真理教事件に関与した教祖の松本死刑囚らを死刑執行)
この3週間で13名の死刑が執行されるのは戦後最大級の規模という。この事件では29名
が犠牲となり、6500超が負傷を負った。優秀な人間をそこまで悪の行為者に仕立て上げた教祖とは、また教祖に信奉した若き彼らの心情はいかなるものであったか、さらには何が彼らをそこまでさせたのか・・・、いまだに明らかになっていないところが、奇妙でもあり人間心理の複雑さでもある気がします。
・西日本豪雨、死者200名超(広島・岡山・愛媛など11府県に大雨特別警報が発令、西日本に記録的豪雨が襲い、激甚災害に指定された)
自然災害も年とともに広域・最悪になっています。自然の脅威には100%勝ち目がないでしょう。いかに被害を最小限度に食い止めるか、人間の英知にかかっているといえます。災害は、いつ、どこからやってくるかは、想像に絶するものがあります。少なくとも、死に至らない方策を個人も、社会も、国も今以上に考えて早期に対応していくのが得策でしょう。
・その他、横浜市の病院で入院中の男性2名が中毒死した事件で、当時勤務していた看護師を殺人容疑で逮捕)
看護師といえば、人の命を率先してまもり、人権を擁護する立場の専門職のはずなのに・・・何が彼女を狂わせてしまったのか、職務放棄とはいっても、命を奪うその心情を理解するのに苦しみます。通常ではない心理が強度に作用し、そこから逃れたい一心であったとすれば、もはや看護師としての責務は果たせなかったといえましょう。それにしても、病院の誰かがストップさせることができなかったのでしょうか。
いやはや、いろいろなことが起こります。真新しいことばかりではなく、またか・・・という事案も多いわけです。誰かが何処かで、セイブさせるストッパーが求められます。各所の専門職に期待をせざるを得ません。人間を狂わせてしまう根源を断ち切るか、軌道修正させるか・・・気づきの習得や訓練の必要性を感じる今日この頃です。
世相観③
何が起こるかわからない現在、社会事象としていろいろな事が起こっています。目黒区5歳児虐待で両親を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕、富山市の交番や小学校正門付近で21歳の元自衛官が拳銃を奪い発砲し2人が死亡、大阪では震度6弱の地震が発生し都市機能を直撃、西日本の大災害、異常気象による暑さ・激暑・猛暑・酷暑など、生活に大小の支障が出てくること、然りです。
自然災害にしても、「突発性」のものや「警告性」のものがあり、何らかの兆候を早期に機敏に察知することができれば、被害も最小限度に食い止めることができるというのが、人間の英知というものです。親のはけ口が子供に向けられたり、法で認められない拳銃所持を強引にも所持してしまい犯罪を敢行する身勝手さであったり、教育や指導・支援ではおぼつかない、何ともやりきれない社会が垣間見られます。
また、これだけかつて例を見ない暑さで、各所から熱中症予防が叫ばれ、何度も警告されているにもかかわらず、何ら予防措置を講ずることなしに平然と子供を炎天下の校庭に出す学校側の無知と危機意識のなさ、どう考えても子供の生命や身体を守る理念が欠如しているとしか言いようのない状況が現に点在しています。本当に、真剣に真面目に考え、行動してもらいたいものです。誰かが何処かで本気に行動を起こさないと、過去の嫌な経験を何度も経験してしまうことになり、多くのお金・人・ものを投入することが台無しになってしまいかねません。
声なき時代をどう生きるか? 刑事(警察官)の真髄・見方に次のような言葉があります。
「声なき声に耳を傾けよ」
「声なきを聴き、形なきを見る」
心したい言葉です。それにしても、暑い、暑いといっても、被災地の方々を思うと、何のその、頑張れる気持ちも湧いてくるというものです。所要の措置を講じながら、この猛暑を乗りきっていただきたいものです。
世相観②
梅雨期に入り、天候の変化や温度差で身体的にも精神的にも不調になりがちな時期です。毎年の四季の変化ですから、適応可能で程よいバランスを保持できているとはいえ、特に高齢者にすれば、ここは踏ん張り時になります。それでも街中では高齢者の一人歩きや、数人でおしゃべりしながら行き交う光景は、さすが年を重ねているだけあって元気である様子が伺えます。本当にお元気で何よりです。おそらく何処か多少の痛みや苦痛があるはずですが、それをものともせずに、自由で闊達に生きているとも感じる昨今です。
今回は次の事案を提示したいと思います。日大アメフト選手が危険なタックルをして相手大学の選手にけがを負わせてしまった事案です。この選手は記者会見で故意にタックルしたことを認め謝罪しました。そして、ここまでやらなくてはならなかったのは、監督の指示があったとも証言し、大問題になりました。ついには、アメフト部や大学自体の体質にも疑問が投げかけられました。この問題で関東学生連盟は、監督やコーチからの指示があったと認定し、二人を除名処分に、そして選手やチームには、今年度のシーズン終了まで公式試合の出場資格を停止するに至りました。被害者のみならず、加害者までが被害者にもなってしまった事案で、監督等のパワハラが浮き彫りにされました。試合に勝つことが最終目的としても、そこまでに至るプロセスにおいて、選手の人権を無視し、将来の夢や希望もを奪ってしまう勝利至上主義や法に触れることをも辞さない指導方法に一石を投げかけた事案でもありました。相談受理においては、いじめや各種ハラスメント等、人権侵害事案に匹敵するものになります。指導的立場にある者の反省と改心を求めたいと思います。
世相観①
ゴールデンウイークも後半に差し掛かり、あと少しで終わろうとしています。どこへ行っても人・ひと・ヒトで大賑わいです。平和で穏やかな世の中と実感します。老いも若きも子供なども、みんなみんな、思い思いの様相で笑顔に満ち足りています。大型連休という喜びに浸れることは、幸せなことです。連休明けは、また仕事に学校にと、落ち込むことなくまい進できるように身体的・精神的にも、適度なバランスが保たれることを願っています。当相談室も若干のお休みをいただき、来週からの体制作りに思慮をめぐらす毎日です。
この1ヶ月の間の社会事象で気にかかることは、愛媛県での受刑者脱走(22日後に身柄確保)、滋賀県警の19歳巡査の上司警察官射殺、TOKIOメンバーの強制わいせつ容疑(書類送検)でしょう。今日は巡査の上司射殺の件をとりあげます。高校を出て警察官になるべく警察学校へ入ります。治安維持の闘士を仕事として選択したわけです。19歳とはいえ、心得は立派なものと思います。自己犠牲の精神も時として大事になります。まずは自分よりも他人を優先させる精神が感じられます。彼もこのような気持ちを当然抱いていたと想定できます。そして、警察学校では、礼節をはじめとして警察官としての心得、身体的・精神的訓練、各種法律や職務執行のための諸々の知識や技術の習得、柔道や剣道などの武道の訓練と段位取得、拳銃操法など、一人前の警察官ができあがります。勿論、この時点では警察官としてのスタートがきれるための基準をクリアするにすぎませんが、卒業して第一線での現場実践で、さらに訓練を積み重ねて磨きをかけていくわけです。この初心はその後も警察官である以上は、持ち続ける必要があります。交番勤務で何が彼を狂わしたのでしょうか。一概にこれだ・・・とは言いがたいものがあります。
警察学校では、まじめに訓練に勤しんでいたものと思います。ですから、入校の動機や在学中の指導や監督などが間違っていたとは思えません。交番勤務ではどうでしょうか。通常数名の警察官が交代で勤務しています。ここには、巡査部長(主任)という上司がいます。彼は上司との折り合いが悪く、気が合わなかったかもしれません。この点は一般社会でも、どこでもあり得ることですが、彼の人間関係のとり方に問題があったようです。嫌と思える上司はいるものです。うまくやろうとする術は彼には備わっていなかったと想像できます。そうなると、毎日が苦痛になり、何とかしようとするのが、また社会人でもあるのですが、ここでも彼は良識ある社会人にはなりきれなかったわけです。上司から叱咤されたことへの恨みが今回の射殺の動機のようですが、誤った拳銃の使用をしてしまったところは、短絡的で警察官として第一線に出て勤務する素養が備わっていなかったともいえます。また、交番勤務での指導・監督のあり方、さらに上司である係長や課長などの指導・監督のあり方と見極めなども問われることになります。
結果論として、彼はやはり警察官として採用されるべきではなかったとはいえ、誰が当初からそういいえるかどうか、難しい問題になります。いい訓練をいくらしたとしても、人間性が出てきます。いい人間性ならば問題はありませんが、悪性が出てしまえば、訓練も地に落ちていきます。彼に日ごろの勤務態度に問題がなかったとはいえ、内心は上司への恨みや辛み、不平や不満、殴りたいほどの感情の憤りが射殺という警察官としてあるまじき行為へと拍車をかけていったと想定できます。19歳という若さです。いろいろな面で未熟さが点在します。まわりの勤務環境はどうだったのか、コミュニケーションはとれなかったのか、誰か相談する人がいなかったのか、また逆に彼の話を聞く人はいなかったのか、誰にも相談せずに最悪の行為へと自分を追いやってしまった彼の気持ちには計り知れない恐ろしさ感じもします。拳銃使用が認められる警察官の訓練や育成のあり方、警察学校卒業後の第一線での指導のあり方など、育成内容を吟味していただきたいものです。それにしても、上司の叱責で恨みを抱き、自分でも収拾がつかず、自分も周りも見えなくなり、積もり積もって爆発してしまうという短絡的で本来的な資質を彼は持ち合わせていたものと理解できます。いわば、凶器が狂気を生んでしまったわけです。本当にお気の毒としかいいようがない事件でした。被害に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。
当相談室の経緯⑳
「新社会人・新入生へエールを!」
新社会人・新入生おめでとうございます。やっとここまで到着できた感じでしょうか。今、どのような職場や学校に所属しているのでしょうか。ご自分の思いが叶ったところに立っているのでしょうか。第一の目標のところでなくても、そこをよきとして頑張り努力していけば、いい成果が実ることでしょう。自己の選択に狂いはなかったと思えるようになればいいですね。そう願っています。
いずれの立ち位置であっても、ここがスタートラインです。大切にすることです。今、自分の将来像を想像はできても、確実なものではありません。どんな人でもそうでしょう。優等生であろうとなかろうと、どこの学校の学生でであろうとも、スタートは皆さん、平等であるといえましょう。すべての人が目標に到達できる可能性と自由を持ち合わせています。
これから先輩や上司との付き合いが始まります。皆さん、自分なりの希望を目指して努力してきています。まわりの人のやること、なすことを見よう見まねして今日に至っているいるのではなく、自分の確固とした意志を持って自分の生き方を貫いてきた人たちでしょう。そういう人は誰から見ても、魅力的に映ります。そういう人の後に続くといいでしょう。しかし、誰でもそういう生き方ができるとは限りません。そういう人たちにはきっとある一つの共通点が見出せるかもしれません。何があっても、しっかりと自分の意見を持ち、伝え、また他者の意見をも聞き入れる度量の深さ、そして何よりも壮大なこころと夢と希望を抱いてそれを捨てない探究心と持続性ではないかと思います。
若さゆえの失敗や失望もあることでしょう。そして、嘲笑されたり、からかわれたり、若いくせに・・・と暴言を吐かれたり、あまり気にすることなく次にチャレンジすればよいでしょう。尻込みすることなく、前に進むことです。そこから、失敗を成功に導き出すのです。この繰り返しができればしめたものです。不安もどこへやら・・・、次々といいことが目の前に現れてくることでしょう。今は試練。でも夢や希望を持ち続け、一つひとつ叶うよう努力していきましょう。社会には自分を試すさまざまな要素が存在します。それを探すのも悪くはありませんね。自分を含めて社会全体が幸福になりますように!
当相談室の経緯⑲
~口コミからの相談~
当相談室はホームページをご覧になってお越しになる方もいますが、最近はどちらかというと、口コミのほうが多いように思います。どこの相談室でもその概要をホームページで公開してはいますが、相談するにしてもどこがよいのか、地理的にも金銭的にも決断がつかず、結果的には事が何ら解決することなく、どんどんと泥沼にはまり込んで、にっちもさっちもいかなくなってしまうことになりかねません。またせっかく相談しに行っても、高い相談料ばかりとられて、納得しかねる結果になってしまうということも耳にします。結果はともかくとしても、しっかり相談内容を把握し、錯綜している問題の糸口を見出し、説明し、納得と同意を得なくてはなりません。そこに行き着くまでには、精神的葛藤や迷い・不安もあるでしょう。時間もかかります。それでも真剣に耳を傾け、引き受け受容し、共感的態度で対応することが求められます。ですから、一回では終わらず、次回の相談の予約も必要になってきます。そしてアフターフォローも欠かせません。
口コミには、説得力があります。あそこの相談室は「とことん相談にのってくれる、親切でよく聞いてくれ横柄ではない、営業的ではない、真剣そのもの、人の幸せを心底考えてくれている、相談料も高くはない、電話連絡もしてくれてその後の配慮もある、カウンセリングや相談受理に自信がみなぎっている・・・」等々、友人・知人・近所の方にも必要があれば口コミでお話ししていただいています。ありがたいことです。
当相談室は今現在、ボランティ的精神が強いわけですが、他にはない今までの経験や強みをすべて活かしてのカウンセリングや相談受理を行っています。元々はストーカー等の犯罪被害者支援から始まり、アルコールや薬物等の依存の問題、それに平行して家族問題、さらには少年や学生の精神的・心理的サポートにも対応し、すべては個人・家族・社会の幸せや安心・安全に寄与するものとなっています。
いよいよ新年度がスタートします。新入生・新入社員は勿論のこと、これから新しいことに挑戦しようとしている方、何かに一歩踏み出そうとしている方等々、その初心を胸に刻み込み、正々堂々、明るく楽しく前進することを切望します。
当相談室の経緯⑱
早いもので2月も半ばになり、これからますます心機一転という気持ちもどこへやら・・・、何となくいま一つ調子がのらないという方の相談にものったりします。仕事のしすぎや、逆に休みすぎると、生活のリズムがみだれ、注意散漫、あわや車の事故にも遭遇する危険性も、ちょっとしたことで怪我にも・・・、一番つらいのは睡眠不足になりがちになるということ・・・、やはり今までの生活のリズムを取り戻す努力が大事ですね。頑張りすぎずに少しずつペースを上げていくこと、十分な睡眠、昼寝もいい、早めに起きたり、散歩したり、日光浴をすることなど、自分に合った方法が必ずあるはずです。また、一日のリズムを夜型から朝型に戻すことから始める必要のある人もいることでしょう。中心は仕事であったり、学校であったり、後は自分の好きなことに没頭する時間を持つことも必要ですね。特に若い方には参考になる格言・・・「青春とは人生のある時期ではなく、こころの持ち方をいう・・・サミュエル・ウルマン」、自分に過度な負担にならないような頑張り、努力を続けましょう。
何かを始めて上手くいかないこともあるでしょう。しかし、人から非難されると苦しいものですね。ここで前に進めなかったり、不安がつのり悩んでしまう、どうしたらよいかという相談があります。ここはちょっと我慢のしどころです。ここでひるんではいけません。人から非難は受けるでしょうが、その後の本人の対応如何で非難の度合いが二倍・三倍にもなるし、逆にマイナスにもなります。ですから、認めるべき落ち度は迅速に認め、その後の対応に真剣に取り組むことが最善の策といえましょう。要は、人は何か起こした人に対して非難するかもしれませんが、その起こしたことにどう対処したかによって非難が、賞賛にも変化するということがいえます。落ち込みに埋没する前に何らかの手はずをして前に進みましょう。目標に一歩一歩前進を!
当相談室の経緯⑰
新しい年を迎えました。そして仕事のスタートを切りました。1日、3日の新春箱根駅伝を観て、大いに感動し、今年もがんばっていこうという気概を持ったものです。この気持ちは今でも変わらないものとなっています。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。何を思い何に関心を持って進んだらよいのでしょうか。世界情勢は緊迫しています。国際秩序はどのような展開になっていくのでしょうか。、アメリカの保護主義政策の結果、国際秩序が機能不全を起こし、権威の喪失、その結果各所にその空白が生まれています。そして空白を一目散に埋めるべく中国が存在感を顕著にしています。また、アジア周辺諸国での海洋利権の問題やナショナリズムの台頭、その意味では偶発的な軍事衝突のリスクが高まっているといえます。北朝鮮の問題も猶予を置けない情勢といえましょう。さらにはメディアやネットでの激戦が行われ、覇権争いも勢いを増してくるものといえます。いろんな意味で、目を話せない国際情勢が見え隠れするなかで、国内情勢にも一段と関心と興味を持って注視していく必要があります。
国内においても、さまざまな事件や事故、各種切実な問題、病気や怪我、家族のしがらみの問題、自然災害、個人的にも不安や悩みは尽きないものでしょう。避けて通りたいところですが、そうもいかないわけです。目を瞑るとしても、すぐに現実は見えてしまうものです。嫌と思っても払拭できないのが現実というものです。では真っ向からぶつかりましょうか。すぐ跳ね返されてしまいかねません。地道に少しずつ考えながら誰かに相談しながら一歩一歩前進することでしょう。時間がかかっても、そのほうが得策といえます。焦りは禁物です。どう進んでいけばよりベターなのかを検討し模索していくことが大事です。そのお手伝いを当相談室は、今年もみなさんと寄り添ってまい進していこうと思います。
ご自分にとって少しでも納得の行く年であることを祈念して止みません。そして明るく前に進めることができれば幸いです。今年もみなさんのお越しをお待ち申しております。